【転勤族妻のお仕事探し】経験者ならやっぱり金融機関がおススメ

お仕事

転勤族の妻(転妻)のお仕事探しって本当に大変ですよね。そもそも転勤族で長期で働けるの?どんなお仕事がいいの?どうやって見つけるの?などなど。
求職の方法、仕事の選び方、派遣会社への時給の交渉などについて自身が経験して学んだことをお伝えします。何かのお役に立てれば幸いです。

【転妻のお仕事探し】そもそも転勤について行く?単身赴任?

私は元銀行員です。社内結婚後、わずか1年で夫が地方支社へ転勤。
悩んだ末に退職しました。それ以降は夫の転勤のたびに、転職(派遣・パート・正社員)を繰り返しています。

発令が出てからじゃ遅い!?

銀行などの金融機関は不正防止のために、転勤は基本的に発令日の当日や前日に言われることが多いです。そして早ければ発令翌日から引き継ぎに入り、1~2週間で新天地での勤務となります。
ただし海外の場合はもっと早く内示が出されることもあります。

ついて行くのか単身赴任なのかは事前にある程度家族で話し合っておいたほうがいいです。私も以下のことで悩みました。

  • いずれ本社のある東京に戻るなら、妻が正社員を辞めるのはもったいない。下手すりゃ2~3年で戻る可能性もある。
  • 単身赴任(別居)は手当が出るケースもあるが、出費は大きい。(交通費、家電などの生活用品、食費などが二重にかかる)
  • 結婚したばかりだからやっぱり夫婦一緒に暮らしたい。子供も欲しい。

【転妻のお仕事探し】引っ越し後、まずは失業保険を受給

退職時に勤めていた会社から「離職票」を渡されますので、これを転居地が管轄しているハローワークに提出します。
配偶者の転勤にともなう退職=「やむを得ない理由」の部類に入りますので1週間ほどで失業手当を需給できます。
通常の自己都合による退職であれば受給するまでに3ヶ月程待たなければなりません。しかもその間はハローワークに就活状況を定期的に報告せねばなりません。

【転妻のお仕事探し】職業訓練は絶対やるべき!

可能であれば、職業訓練をおススメします。理由は以下の通りです。
諸条件は自治体により異なりますので、転居地のハロワに確認しましょう。

  • 失業手当を受給しながら好きなことが学べる(私はPCスキルのクラスを受講しました)
  • クラスで友達・知り合いができる!!
    見知らぬ土地で知り合いができる事はとても有難いですよね。
  • 訓練期間中はずっと手当がもらえる
    本来の受給期間が3ヶ月であっても、6ヶ月の訓練コースであれば訓練期間中ずっともらえます
  • 訓練期間中は求職活動も不要(もちろん訓練期間の途中で就職してもOK)

【転妻のお仕事探し】就活の方法、求人の選びかた

  • ハローワークに登録
    特徴は地元企業の求人が多く、給与額は全体的に低め
  • 派遣会社数社に登録
    私は大手金融の地方支社を希望していましたが他の業種にも興味がありましたので、
    テンプスタッフ、スタッフサービス、パソナ、地元の派遣会社など5社ほど登録しました。

なぜ大手を希望するのか?

・次の転勤になった時に、大手だと全国にある別の支店に異動させてもらえる可能性がある。
 異動はできずとも関連会社も含めて採用してもらいやすくなる。
・システムや手続きを一から覚えなくて良い。

なぜ金融機関での求人を希望するのか?

証券外務員などの保有資格、キャリアを活かせる可能性が高い。
 手続きやシステムは違えど、金融業という根本は同じなので用語や肌感は同じ
・転勤に理解がある。
 次の転勤が出た場合にすぐに退職となる事は同業の為理解してもらえる
 ※私の場合は有給を使わせてもらう配慮までして貰えました
・経験者という事で、職場の方から受け入れてもらいやすい。

求人の選び方、条件を明確に決める

元銀行員で一定期間長く働いていた実績があれば、希望条件にもよりますが依頼は一定数あると思います。証券外務員資格があれば金融機関からの求人もたくさんくると思います。

派遣会社の担当さんには、自分が働きたい条件を明確に詳細に伝えましょう。

  • 求める職場の雰囲気
  • 時給または月給は最低いくらぐらいほしいのか
  • 勤務地の希望エリア

などなど。

私は不妊治療を並行して行いたかったので、残業なしであること(途中から時短勤務のお仕事に変えたりしました)、今後の転勤に備えて大手の金融機関がいい、などの希望を伝えていました。

【転妻のお仕事探し】派遣会社に時給の交渉をやってみた

複数の派遣会社に登録していましたので、同じ会社の求人を紹介されました。
派遣会社Aと派遣会社B、双方から同じ○○会社を派遣先として紹介されました。
派遣会社によってマージンが異なるため、思い切って時給交渉しました。というか交渉するつもりはなかったのですが、派遣会社の担当さんとも相性がありますので正直に相談してみました。

私:「御社(A社)からの紹介を受けたいのですが、B社から提示された時給の方が
  ○○円高くて、、、」
A社:「それではウチは○○円プラスします」

といった感じで交渉の結果、時給を上げて頂きました。

【転妻のお仕事探し】数社から不採用となり、転勤族の難しさを知る

しかし全てが順調ではなく、断られたこともありました。
以下の理由で数社から不採用となりました。

  • 長く働ける人材がほしいため、転勤がある方は難しい
  • 配偶者が同業他社のため情報漏洩の懸念がある(ライバル先である)

もちろん歓迎して下さる企業もたくさんありましたし、こればかりはタイミングや採用担当者との相性もありますので、落ち込まずに次に行きましょう。

【転妻のお仕事探し】短時間勤務(パートタイム)もおススメ

私はフルタイムで働いていましたが、途中から派遣先を変更して短時間勤務(9時~15時)のお仕事をしました。不妊治療が主な理由ですが、空いた時間で自己啓発をしました。
簿記2級とFPは3級から始めて1級まで取得し、次のお仕事につながりました。

【転妻のお仕事探し】東京に戻って正社員として働く

パート勤務期間に取得した資格を評価してもらい、東京に戻った時に前会社で正社員として中途採用して頂きました。
採用試験では複数の金融機関に従事してスキルを身につけた事をアピールしました。

最後に。ひとりで抱え込まないで。

家族の転勤に振り回されて、引っ越し作業や見知らぬ土地で一から生活基盤を築くのはとても大変でストレスがかかります。
しかも慣れたころにまた転勤。この状況を前向きに楽しむ、と言ってもなかなかそうはいかないかもしれません。
決して一人で抱え込まず、働かなくても観光気分で街中を散歩したり、知り合いなんていないんだから、格好も気にせずの~んびりカフェで読書できたりします。何か発見があるかも。

環境の変化に対するストレスをどのように発散しているのか、ひとりぼっち気分の自分とどう向き合うのかについてはまた別記事にしたいと思います。

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